新薬開発のために看護師としてできること

治験業界の看護師求人傾向

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治験コーディネーターの転職事情

看護師の経験を活かして転職するなら、医療の専門知識が求められている治験コーディネーターがおすすめです。治験コーディネーターとして関わる患者は、新薬開発の治験に参加する被験者です。治験を実施する目的、治験で被験者に試してもらう新薬に関する詳しい内容、効果などの説明は、治験コーディネーターが行います。
治験関係の人材は全体的に不足しており、SMO業界の人材はピークだった2013年以来減少傾向にあります。厚生労働省が発表した「臨床研究・治験の推進に関する今後の方向性について 2019年版とりまとめ」という資料の中で、臨床研究や治験に関わる人材の数と質の両方が不十分であることが示されました。医療に関する専門知識を持った治験コーディネーターは、SMOほかさまざまな業界から求められています。専門領域が指定されているわけではないものの、癌に関する知見がある人材は治験コーディネーターへの転職がさらに有利になる傾向があります。
抗悪性腫瘍薬のプロトコール数は、2012年から2019年までに約3倍にまで増加しました。癌治療の現場経験を持つ看護師は、治験業界で即戦力として働ける人材として注目されています。治験コーディネーターの求人は、SMO求人がほとんどです。SMOとは治療施設支援機関のことで、製薬会社や医療機関が実施する治験をサポートする役割を担う組織です。治験を外注する製薬会社や医療機関が増加するのに比例し、SMO所属の治験コーディネーターの需要も高まっています。

治験コーディネーターへの転職で押さえておくべき2つのポイント

治験コーディネーターへの転職は、医療系の資格保持者が圧倒的に有利です。看護師経験がある人材なら、売り手市場の中で転職先を選択することができます。転職で押さえておきたいポイントのひとつが、求人のエリアです。新薬開発が急がれる癌の先端医療は都市部に集中していることから、治験も都市部に集中しています。治験を実施する企業や施設が数多くあるエリアには、治験コーディネーターの求人も数多くあります。しかし、病院やクリニックで働く看護師の求人と比較すると、治験コーディネーターの求人は少ない傾向があります。求人を探すエリアが定まったら、そのエリアの治験コーディネーター求人に強い転職エージェントを利用するというのがもうひとつの重要なポイントです。転職エージェントを利用すれば、履歴書や職務経歴書を伝わりやすいものにまとめるためのサポートを受けられます。治験コーディネーター未経験でも、専門アドバイザーが個人の状況に合った転職ができるよう親身にサポートしてくれます。

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