看護師としてできること
看護師としてできることとは
病院やクリニックでの看護経験を活かし、民間企業へと転職する看護師が増えています。そのような看護師の転職先として人気なのが、新薬開発の治験を実施している企業です。治験コーディネーターをはじめとする治験関連の仕事なら、新たな治療法や新薬を待つ患者を医療現場以外の場所から支えることができます。
治験関連企業が看護師から注目される理由
転職先に治験関連企業を選ぶ看護師が多いのは、看護師としての知識や経験、スキルをそのまま活かすことができるからです。転職後の主な仕事は、患者に治験の内容やメリット、デメリットを説明し、スケジュール調整やデータ収集などを行う「治験コーディネーター」や、治験を実施している医療機関と担当医を訪問し、治験計画の管理を行う「CRA（臨床開発モニター）」です。治験コーディネーターもCRAも病気や薬に関する専門知識が必要で、医師や患者とのコミュニケーション力も求められます。病院やクリニックで働いた経験を持つ看護師が優遇される傾向にあるのは、治験コーディネーターに求められる即戦力スキルを持っているからです。
週休2日で夜勤がない
治験関連の業務が動くのは平日の日中なので、夜勤も土日の出勤もありません。子育て中の人も、家庭と仕事を無理なく両立させることができます。女性社員が過半数という企業も多く、産休や育休が取りやすい環境が整備されています。転職者向けの研修制度もしっかりしており、未経験者も安心して働くことができます。
積極採用の企業が多い
日本の医薬品市場には、外資系製薬会社が相次いで参入しています。製薬会社同士の競争はますます激しくなり、各社経営の安定化と効率化を急いでいます。治験関連の業務は、治験コーディネーターやCRAが在籍している医薬品開発支援企業に委託されていることがほとんどです。治験関連業務の外部委託が今ほど進んだのは、外資系製薬会社の外部委託率が高かったことも大きく関係しています。日本の治験関連業界の急成長に伴い、即戦力となる人材の確保に積極的な企業も急増しています。看護師をはじめ、薬剤師や臨床検査技師など、医療現場での経験がある人材は圧倒的に有利な状況であるため、転職を考えている看護師にとっては今こそチャンスのときともいえます。
治験は大学病院などの大規模な施設で実施されていることから、首都県（東京、神奈川、千葉、埼玉）や大阪、兵庫、名古屋、福岡など、大都市圏に求人が集中しています。看護師としての資格や経験を活かした社会貢献度の高い仕事をしたいなら、治験コーディネーターやCRAという働き方があることも一考の価値があります。
